広場や河川敷、公園などで年齢を問わず楽しめる「グラウンド・ゴルフ」。ゴルフのようにボールをスティックで打ち、ホールポストに入れるまでの打数を競うシンプルな仕組みで、初めてでもすぐにルールを覚えられます。この記事では基本ルールから用具選び、費用の目安、健康面の魅力までまとめました。
- クラブは1本だけでプレーする、ゴルフよりシンプルな競技
- 基本ルールは16条とコンパクトで覚えやすい
- 用具一式は6,000円〜1万円台から揃えられる
- バランス能力や筋持久力の向上など健康効果が期待されている
- 地域のサークルや公園で気軽に始められる生涯スポーツ
グラウンド・ゴルフとはどんなスポーツか
グラウンド・ゴルフは1982年に鳥取県のある村で、誰もが気軽に楽しめる生涯スポーツとして考案されたのが始まりとされています。現在は公益社団法人日本グラウンド・ゴルフ協会が普及活動の中心となり、全国の公園や河川敷、専用コースで多くの愛好者がプレーしています。ルールの骨格は通常のゴルフと似ていますが、使用するクラブは1本のみで、ホールポストと呼ばれる筒状の的にボールを入れるまでの打数を数える点が特徴です。
芝生の上を歩きながら軽い運動になるため、普段のゴルフとは違う気分転換としても楽しめます。友人や家族と一緒に始めやすいのも魅力です。
コースは8つのホールポストを順番に回るのが一般的なスタイルで、1ホールごとにスタートマットの上からボールを打ち始めます。ホールインワンを狙う楽しさや、少ない打数でクリアする達成感は通常のゴルフに通じるものがあり、ゴルフの基本感覚を養う練習としても位置づけられることがあります。
グラウンド・ゴルフの基本ルールをおさえよう
グラウンド・ゴルフのルールは全16条とシンプルにまとめられており、初めてクラブを握る人でも短時間で覚えられます。プレーヤーは決められた打順でスタートマットからボールを打ち、ホールポストの中で完全に静止した状態を「トマリ」と呼び、そこまでの打数の合計で成績を競います。使用できるクラブやボール、ホールポスト、スタートマットは規格が定められているため、正式な大会では指定の用具を使用します。
ホールポストは筒状で複数の穴が空いており、ボールがどこかの穴を通過して中に静止すれば「トマリ」成立です。狙い方に工夫の余地があるのも面白さのひとつです。
プレー中のエチケットとマナー
自分のプレーが終わったら、次のプレーヤーの妨げにならない場所へすみやかに移動する、打球で作った芝生の穴や足跡を直しておくといった基本エチケットが定められています。ゴルフ場でのマナーと共通する部分も多く、他のプレーヤーへの配慮を意識すると気持ちよくプレーできます。
ゲーム中の打球練習や、足場を作る・人に支えてもらうなどの人的・物的な援助を受けてのプレーは反則となり、1打が加算されるルールになっています。正式なラウンドでは意識しておきたいポイントです。
プレーに必要な用具と選び方
グラウンド・ゴルフに必要な用具は、クラブ・ボール・ホールポスト・スタートマットの4点が基本です。通常のゴルフのように複数本のクラブを使い分ける必要がなく、1本のクラブだけでティーショットからアプローチのような繊細な打撃までこなします。打球面の素材は大きく分けてカーボン素材と樹脂素材の2種類があり、それぞれ打感や反発力に違いがあります。
| 素材 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| カーボン素材 | 硬質で反発力が強く、打球音が響きやすい | 飛距離を出したい人、長い距離のホールが多い人 |
| 樹脂素材 | 柔軟性があり打撃時の衝撃が少ない | 手や腕への負担を抑えたい人、初めての人 |
初めての1本を選ぶなら、価格だけで選ばず反発力とのバランスを見て選ぶのがコツです。安価すぎるクラブは反発力が弱く、距離のあるホールで苦戦しやすい傾向があるため、少し予算を上げて選ぶのも一案です。
ホールポストは旗を取り付けるポール部分が2本継ぎで伸縮するタイプが一般的で、設置場所の高さに合わせて長さを調整できます。旗のカラーはレッド・ブルー・イエロー・グリーンの4色から選べるものが多く、複数ホールを設置する際の目印としても役立ちます。地域の公園やサークルではホールポストやスタートマットを共有で所有しているケースが多く、個人での購入は必須ではありませんが、自宅の庭などで練習したい人はホールポストを1つだけ用意しておくのもおすすめです。
クラブの長さは身長に合わせて選ぶのが基本です。体格に合わない長さのクラブを使うと、フォームが崩れやすくなるため、購入時は身長の目安表を確認しておくと安心です。
費用の目安をチェック
グラウンド・ゴルフを始めるにあたって気になるのが費用です。クラブは6,000円前後の入門モデルから、反発力に優れた1万円以上のモデルまで幅広く揃っています。ボールやホールポスト、スタートマットは地域のグループで共有することも多いため、まずはクラブとボールだけ揃えて始める人も少なくありません。2026年時点の一般的な相場感の目安ですが、時期や店舗によって変動するため、購入前に最新価格を確認しておきたいところです。
最初から一式をフルセットで揃えるのではなく、体験会や地域のサークルでレンタル用具を試してから、自分に合った1本を選ぶ流れがおすすめです。
健康効果と魅力
グラウンド・ゴルフは、屋外を歩きながら体を動かす運動としてバランス能力や筋持久力の向上が期待できるとされています。心血管系や呼吸器系、代謝系の健康状態の改善につながる可能性も指摘されており、無理のない範囲で継続的に体を動かせる点が支持されている理由のひとつです。日本グラウンド・ゴルフ協会では、プレーヤーの健康への効果について学術的な研究も行われてきました。
仲間と一緒にラウンドすることで社会的な交流が生まれやすく、心の健康維持にもつながると評価されています。ゴルフ仲間と一緒に体験してみるのも楽しみ方のひとつです。
一方で、久しぶりに体を動かす場合は準備運動を丁寧に行い、無理のないペースで始めることが大切です。腰や肩などに違和感がある場合や持病がある場合は、プレー前に整形外科医など専門家へ相談しておくと安心してラウンドを楽しめます。
屋外でのプレーになるため、季節によっては熱中症や日焼け対策も忘れずに。帽子や飲み物を用意してから出かけるのがおすすめです。
グラウンド・ゴルフを始めるステップ
実際にグラウンド・ゴルフを始める際の流れをステップごとに整理しました。
ステップ1〜3|情報収集から用具準備まで
まずは地域のグラウンド・ゴルフサークルや教室を探すところから始めるとスムーズです。多くの自治体や公園で体験会が開催されており、用具のレンタルができる場合もあります。実際に触れてみてから、自分に合ったクラブを1本購入するのがおすすめの順序です。基本ルールは16条とコンパクトなので、体験しながら覚えていく人がほとんどです。
ステップ4〜5|ラウンドデビューと継続
用具とルールが揃ったら、いよいよラウンドデビューです。最初は8ホールの短いコースから挑戦し、少しずつ距離のあるホールにも慣れていくとよいでしょう。継続して通うことで、スコアの伸びだけでなく仲間との交流も広がっていきます。
通常のゴルフと共通する「狙った場所にボールを運ぶ感覚」を養えるため、これからゴルフを始めたい人の入り口としても活用されています。
よくある質問
Q. クラブは何本必要ですか。
A. 1本だけで十分です。ドライバーからアプローチまで、この1本で対応するのがグラウンド・ゴルフのルールです。
Q. 服装に決まりはありますか。
A. 特別な決まりはなく、動きやすい普段着や運動着で参加できます。屋外での活動なので、帽子や歩きやすい靴があると安心です。
Q. 一人でも練習できますか。
A. ホールポストを1つ用意すれば、自宅の庭や広場でも一人での練習が可能です。まずはクラブの素振りから始めてみるのもおすすめです。
大会や公式ラウンドに参加したい場合は、地域のグラウンド・ゴルフ協会支部に問い合わせると、開催情報や体験会の案内を得やすくなります。
まとめ
グラウンド・ゴルフは、1本のクラブとシンプルなルールで誰もが楽しめる生涯スポーツです。用具は手頃な価格から揃えられ、屋外を歩きながら体を動かすことでバランス能力や筋持久力の向上、仲間との交流といった魅力も期待できます。まずは地域の体験会やサークルに参加し、1本のクラブから気軽に始めてみてはいかがでしょうか。ゴルフの基本感覚を養う場としても活用しながら、無理のないペースで長く楽しんでいきたいスポーツです。
グラウンド・ゴルフの始め方|初心者向け5ステップと用具選びをまとめました
基本ルールは16条とシンプルで、必要な用具はクラブ・ボール・ホールポスト・スタートマットの4点。クラブは1本だけを使い、カーボン素材と樹脂素材から自分に合ったものを選ぶのがポイントです。費用は6,000円台から始められ、地域のサークルや体験会を活用すればより気軽にスタートできます。健康効果や仲間との交流も期待できる、幅広い世代におすすめの生涯スポーツです。






